金曜日, 7月 15, 2005

海の幸

母の兄、つまりは私の叔父に当たる方が

「北海道に行って来たよ(^O^)」と丁寧にも僕にメールを送ってきた。


正直そろそろ50が近いのですから軽はずみな行動は慎んだ方が良いのではないのですか。


とでも返信してあげようかとも思ったのだが、
ウキウキしながら僕にメールを送ってきた叔父さんに対して失礼ではないのかと思ったので、


「お土産を期待していますよ。」とだけ返信してその場は上手く誤魔化しておいた。


家に帰ってしばらくすると、叔父さんから返信が。


「昨日クール便で送っておいたから今日の9時頃にはつくと思うよ(^O^)」


とりあえず、この文章で理解しえる事は、あと数分で家に北海道の名産が到着する事と、
この顔文字が好きなことと、叔父さんが50近いのに軽薄であるということだけだ。


9時を少し過ぎたあたりに、叔父さんの宅配便が到着した。


発泡スチロールの中を開けるとそこは夢の国で、
カニやイクラ、ウニに時知らずなど、高級なものばかりだ。

とりあえず、叔父さんは軽薄だが金持ちだ。ということは理解する事が出来た。


この状況で考えられる選択肢はこの程度。


①家族が全員帰ってくるまで待ち、食べられなくなる

②友人を呼んで食い散らかし、家族にはその存在さえなかったことにする

③一人でその栄養分を体内に取り込む

④犬の散歩に行き、海の幸を食べるために腹をすかせておく

⑤穢れた自分を清めるためにハムスターの世話をする

⑥軽薄だが金持ちの叔父さんをあがめる

⑦核戦争が起こらないように世界平和を祈っておく

⑧死なないように脈を数える

⑨万全を期すため爪を切る

⑩とりあえずイクラを独り占めする




私の事を変人、見ていられない顔をしている人、キチガイ。
等として見られているようですが、私は極めて普通の人がするように⑩を選択した。


そして、普通に食べ始めた…


ううむ、どうするべきであろうか。私はイクラ500gをただ一人で摂取し、
他の、愚鈍で阿呆でその上軽薄な家族どもの中で、
もっとも優秀な私のカロリーにしてしまおうと思ったのに。

この量は少し多すぎたか…胃が痛い。


一度、私はとある女性のお陰で胃に穴がポッカリと開いてしまったので、
他人よりいくばくか胃が弱いという弱点がある。

ああ、胃に激痛が走る。しかし、私は食べるのをやめるわけにはいかない。


しかし、こういう時サケがどんな気持ちでこのイクラたちを産んだのか、
どんな痛みに耐えてこのイクラを産んだのか想像してみればよい。それしか助かる道は無い。



そんな事を考えながら、死ぬような思いをしながら完食した私であったが、
イクラを作る作業工程を思い出すのは大分後のことであった。

わたしも、どうやら叔父と同じ血が流れているようだ(^O^)



【今日の一曲】

Jimi Hendrix--Purple Haze


トリッキーなギタリスト…彼にはその言葉がとても似合う。


ギターを燃やす…

歯で弾く…

うなじの辺りにギターをおいて弾く…

叩き壊しながら演奏する…



真面目にやって欲しいものである。